来季3年目を迎える期待の中日高橋周平内野手(19)が22日、独り立ちでの遊撃レギュラーどりを誓った。これまでの三塁から遊撃にコンバートされ定位置確保を狙う勝負の年を前に、来年1月18日に20歳になる竜の宝は「自主トレもナゴヤ球場ッス。1人でやります」と独り立ちを宣言した。

 もともと物おじせず大物感たっぷりの10代選手だが、昨オフは師匠がいた。ちょうど1年前になるが、昨年12月に10日間、井端(現巨人)に連れられ熊本に行き、みっちり自主トレを行った。その場で打撃の手ほどきを受けるなど、一流のエキスを注入された。

 しかし、井端は何と88%ダウンの提示が引き金となり退団-巨人入りした。師事することはできない。どんな形でオフを過ごし勝負に出るのか?

 19歳が出した答えは独り立ちだった。

 「1月1日に始動ッス。まずは、井端さんにも教えてもらった通り、しっかり動けるようにしたいッス」。すでに元日、地元神奈川・藤沢でのグラウンドの手配とともに高校時代の仲間を練習パートナーとして確保する準備も進めている。

 年明けには、成人式も待つ。年内には待望の運転免許も取得予定。私生活でも、着々と独り立ちが進む。この日は名古屋市内で軟式野球連盟の表彰式にスーツでプレゼンターとして参加した。壇上で子どもたちに向け緊張ぎみに「来年はショートというポジションをやらせていただきます。開幕から出られるように頑張ります」と宣言した。少し早いが20歳の約束。大人の周平が勝負をかける。【八反誠】