ソフトバンク松田宣浩内野手(30)が双子での合同自主トレを明かした。29日、故郷の滋賀・草津市で野球教室に参加。このまま実家に滞在し、「兄弟で練習できるし、父親もいます。続けることが大事。お正月もバットを振りますよ」と年越しトレを予告した。場所は野球を始めた老上小2年から裏庭にある専用練習場。今もティー打撃用ネットが残る。パートナーは、トヨタ自動車で外野手として活躍し、かつてドラフト候補にも挙がった双子の兄教明さん。現役を退いたが、「僕のことを一番分かっている」と久々のツインズ結成だ。キャッチボールから打撃まで支援を受ける。

 小学生時代は兄がエースで松田は捕手。松田ツインズの存在は地元では有名だった。そして、毎日の自宅スイングを手助けしたのが、元球児の父長次郎さん(63)。「子供のころは、毎日のように父がトスした球を兄弟2人で打っていました」。今冬は父にもあの頃のように加わってもらう。V奪回をかけた新年は自分の野球の原点から家族総出でスタートとなりそうだ。【押谷謙爾】