広島ドラフト1位大瀬良大地投手(22=九州共立大)が5日、日本人最速161キロ超えを視野に入れた。同大で自主トレ公開後、出身プロ選手の後援会に参加。恩師の仲里清監督から「体力も腹筋もまだまだ。その分160キロを出せるかもしれない」とゲキを飛ばされ「監督以外にトレーナーや病院の先生にも160キロ出せると言われてきた。体が強くなるうちに自然と速くなればいいこと。そういう言葉に奮起してやっていきたい」と気合を入れ直した。

 現在は最速153キロ。10年にヤクルト由規が記録した日本人最速161キロの更新に期待が集まる。ただ、焦りは禁物だ。かつて同大からドラフト1位でダイエーに入団した山村路直は1年目キャンプのオーバーペースがたたり、故障に苦しみ通算2勝で引退。仲里監督から「山村はキャンプ初日に150キロ出した後に肘を痛めた。ゆっくりやれと言っている」と強調され、大瀬良は「気持ち、ゆっくりいきます」と苦笑い。地道に「160キロロード」を進む。【佐井陽介】