先発と中継ぎの両面で活躍が期待される日本ハムの新外国人マイケル・クロッタ投手(29=ナショナルズ傘下3A)が、野球とゲームの「二刀流」を実践していることを明かした。24日、新千歳空港に初来日。大事そうに持ち込んだ荷物の中には、とっておきの相棒を忍ばせていた。「プレイステーション4を持ってきたよ」。照れくさそうに、ややうつむき加減で白い歯を見せた。

 野球のためにゲーマーへ変身している。オフはゴルフや釣りを楽しむアウトドア派だが、シーズン中は部屋にこもりテレビゲームに没頭。身長2メートル1センチの大きな体を縮めて、ゲームの世界に入り込んでいるという。狙いは本職以外でのケガ防止策だ。「お気に入りはアメリカン・フットボールのゲームさ」。思いっきり体を動かすのは球場だけ。特技のスポーツも、ゲームの中のプレーヤーとして楽しんでいる。

 目の下のクマは覚悟の表れだ。例年、助っ人陣は2月の春季キャンプで合流。今回は本人の希望で来日が決まった。「札幌の地に慣れて、早めに時差ぼけを直したかった」。体内時計を合わせようと22時間、睡眠時間ゼロ。「頑張って起きてるよ」。並々ならぬ気合をまとい、新天地で一歩踏み出した。【田中彩友美】