日本ハム斎藤佑樹投手(25)が、サプライズな再会に刺激を受けた。29日、千葉・鎌ケ谷で自主トレ。グラウンドから室内練習場へ向かうと、キャッチボールをしていたダルビッシュと対面。「えっ、本当に」。驚きを隠せなかったが、恐る恐る近づいてあいさつをすると「もう、投げられるの?」と、右肩関節唇損傷のことを気遣われるなど、しばし談笑した。

 サプライズは、まだ続いた。斎藤が自主トレ最後の投球練習を始めると、直後にダルビッシュもブルペンへ。捕手側から見て一番左に佑ちゃん、右側に1つ空けて先輩が並んだ。11年の沖縄・名護キャンプ以来、3年ぶりとなるブルペンでの“競演”が実現した。

 斎藤は何度もダルビッシュの投球を目に焼き付けていた。「見るだけで勉強になります。どこがというより、(ダルビッシュが近くに)いるだけで、刺激になりました」。自身は変化球を交えながら、60球の熱投。背後に感じるオーラを発奮材料に、勢いのあるボールを次々と投げ込んだ。

 ドキドキの再会&競演を終えた斎藤は「よかったです」と、笑顔で振り返った。順調に進んだ今オフの自主トレも今日30日で打ち上げ。「キャンプ中も、いろいろできると思う」と手応えあり。完全復活を目指してスタートを切る春季キャンプを目前に、思わぬ形で活力を得た。【木下大輔】