西武伊原春樹監督(65)がDeNA中畑清監督(60)をチクリと“口撃”した。2日、南郷キャンプで巨人ヘッドコーチ3年目の09年以来5年ぶりにノックバットを手にした。選手の正面だけをめがけて丁寧にボールを転がした。「なかなかコーチに打たせてもらえないけど、今日は強権を発令してね」と満足げに話した。

 前日1日に激しいノックを敢行した“敵将”に向けた異例のメッセージも発信した。「中畑に伝えておいてくださいよ。初日から左右に振るもんじゃない。足腰をしっかりと鍛えてからやらないと。今まで、張り切りすぎてけがをする選手を見てきていますからね」。激しく左右に揺さぶる「キヨシ流ノック」に警笛をならした。

 全体練習では初日に続き、この日もフリー打撃を行わずに、走り込み中心のメニューで足固めに終始する「伊原流」を貫いた。焦りなきキャンプが続く。