阪神の新守護神、呉昇桓(オ・スンファン)投手(31=韓国・サムスン)が、来年の新人の先生役を務めるプランが浮上した。軸のぶれない体幹の強さを見た土屋トレーナーが「新人に渡す体幹トレーニングのサンプルにしたい」と口にした。入団時に選手に配るトレーニングのサンプルDVD。歴代選手が務めてきたモデル役を、呉昇桓に託そうというのだ。

 トレーニングとは思えないほど美しかった。重さ6キロの棒状の器具を使い、腰を回転させる体幹のトレーニング。キレがあり、まったく軸が動かない。重さを感じさせない動きに土屋トレーナーは「本当にこっちがやってほしいサンプルの動き。やり方はほぼ完璧」と絶賛した。他に鍛える必要がないほど、肉体は完成されている。

 前日2日にはドラフト5位山本翔也投手(25=王子)に霧吹きを使って前腕を鍛える“霧吹きトレ”を伝授した。鍛え上げられた肉体には若手投手のみならずトレーナーも興味津々だ。この日は岩田とキャッチボールを行い、打撃練習も行った。本格的な投球練習はまだ行っていないが、兄貴的存在として話題の中心にいる。