日本ハムの新外国人ホアン・ミランダ内野手(30=メキシカンリーグ)が、周囲を仰天させる所信表明を敢行した。来日から3日目の12日、チームの全体練習に初合流。室内練習場で行われたフリー打撃では30スイング中、安打性14本と「超高打率」で快音を響かせ、首脳陣を安心させた。

 納得の表情で、パフォーマンスを振り返った。屋外ではなく柵越えはカウントできなかったが、本人の言葉が問題なしの仕上がりを物語る。合流した前日11日にも個別で打撃練習をしたが「さらに感触は良くなったよ」と話した。視察に訪れたDeNA小林スカウトも「シャープな打撃」とうなるほどだった。

 時差ぼけも残る中で、名刺代わりの快打を連発。助っ人特有の荒々しさはなく、コンパクトにバットを振った。キューバ出身選手ならではのパワーだけではなく、高い技術も感じさせるデモンストレーションだった。昨秋の入団テストで相手役を務めた、高市打撃投手は「スイングが速い」と本番モード全開の状態の良さに驚嘆するほど。4番中田を軸に形成される新クリーンアップの3番候補筆頭。まずは順風満帆だ。【田中彩友美】