<オープン戦:広島5-11ソフトバンク>◇23日◇マツダ
まさかの緊急事態だ!
広島先発3本柱の1人、ブライアン・バリントン投手(33)が5回途中8失点と大炎上し、開幕ローテ脱落の危機に陥った。前回16日ロッテ戦も5回途中9失点でKOされており、野村謙二郎監督(47)は「はっきり言って、考えることはある」と開幕ローテ剥奪までにおわせた。
まだオープン戦。13連勝した今のソフトバンク打線は手がつけられない状態だ。そんな要素を差し引いても、不安だけが残った。直球もスライダーもキレがない。制球が甘い。誰の目にも本来のバリントンからは程遠い内容。たまりかねた野村監督は先発3本柱の1人に対し、開幕ローテ剥奪の可能性すらにおわせた。
野村監督
はっきり言って、考えることはある。この状態で入れた方がいいのか。僕の頭には、ちょっと待てよ、というのがある。
オープン戦最終試合は4回1/3を7安打2四球で8失点(自責点5)。前回16日のロッテ戦も5回途中9失点でKOされている。本来なら開幕直前に、しかも軸となる投手の開幕ローテ入りを剥奪するのは超異例。それでも指揮官は断を下す可能性を示唆した。
バリントンは昨季11勝をあげ、来日以降の3年間で計31勝。実績十分といえるだけに、右腕のプライドも考慮する必要がある。指揮官は「まだ結果どうなるかは分からない」と含みを持たせ、山内投手コーチも結論は明言せず。慎重に、かつ迅速に、近日中に首脳陣間で方向性を定めていくことになりそうだ。
現時点でバリントンは開幕3戦目の3月30日・中日戦に先発予定。仮に開幕ローテ脱落が決まれば、代役には貴重な左腕の篠田を筆頭に、福井の名前もあがる。篠田は前日22日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で6回1安打1失点と好投。福井も21日の同戦で6回4安打1失点と結果を出している。登板間隔も問題はなく、準備は可能だ。
ただ、バリントンは紛れもない先発陣の軸。開幕5日前にローテ剥奪の可能性が浮上しただけでも緊急事態だ。助っ人右腕は「(開幕まで)しっかり時間はある。いける自信はあるし、そうしないといけない責任がある」と神妙な表情で巻き返しを誓った。23年ぶりのV奪回に向け、最良の選択とは。首脳陣の決断が注目される。【佐井陽介】
▼バリントンが開幕ローテを剥奪されたら
代役は篠田、福井が候補になり、同時に外国人枠4人に1人空きが出る。剥奪された場合、左腕不足のチーム事情も考慮し、外国人枠の問題で2軍スタートする方向だった中継ぎ左腕フィリップスが、開幕1軍を勝ち取る可能性も出てくる。



