<オープン戦:オリックス3-1阪神>◇23日◇京セラドーム大阪
和田阪神が不安を抱えたまま開幕へ突入する。オープン戦最後のオリックス戦は1得点に抑えられて10敗目。西岡は復帰したものの、鳥谷は不在。11位で終わった。和田豊監督(51)も「このままの流れで開幕に入っていかないようにしないと」と危機感たっぷり。3月28日、巨人との開幕戦まで、あと4日間しかない。
終わってしまったという表現が正しいのかもしれない。オープン戦最終戦も1点に抑えられて、負けた。準備できる舞台はもうない。次に聞くプレーボールは真剣勝負の合図だ。開幕前に3勝10敗3分けという縁起の悪い数字が残った。試合後、和田監督の表情も曇りがちだった。
「主力に関しては徐々にだけど上がってきているので、ヒットはそこそこでているんだけど…。打線にはつながりというか、流れがあるんでね。長いシーズン戦う上で大事だし、それがオープン戦では試せなかったんでね」
背中痛から西岡が復帰したものの、キャプテン鳥谷の姿はこの日もなかった。実績ある選手たちはきっちりと開幕に合わせてくるだろう。指揮官は信頼しつつも14年シーズンの打線を最後まで完全な形で組めなかったことに不安を感じているようだった。
2回に福留のタイムリーで先制したが、なお一、三塁からセーフティースクイズ失敗で追加点を奪えず。6回、8回も先頭打者が出塁しながら、走者を進められないまま無得点に終わった。1軍合流して間もない新主砲ゴメスは3三振と、時間がかかりそうだ。ぶっつけ開幕となる鳥谷以外は開幕オーダーを想定されるメンバーを組んだが、手ごたえが曖昧なまま、開幕を迎えなければならない。和田監督はオープン戦の採点を求められると胸中を表すような渋い表情で言った。
「つけられへんなあ。主力は上向きになってきている。ただ、トータルすると時期的なことはあるとはいえ、これだけ負けているわけだから。このままの流れで開幕に入っていかないようにしないといけない。前を向いて、開幕への4日間にしたいと思います」
最後は自分に言い聞かせるように語気を強めた。3月28日、敵地・東京ドームでの開幕まで泣いても、笑っても、あと4日間。打てる手はあるのか。指揮官は頭をめぐらせているようだった。【鈴木忠平】
▼阪神は3勝10敗3分けの勝率2割3分1厘でオープン戦全日程を終了。これは日刊スポーツに記録の残る65年以降では、88年2割3分1厘(3勝10敗3分け)に並ぶ最も低いオープン戦勝率となった。65年以降でオープン戦の勝率3割未満は今回が4度目で、00年の2割6分3厘(5勝14敗)以来14年ぶり。88、00年のケースのほかに82年2割8分6厘(4勝10敗1分け)がある。ちなみにその3シーズン、公式戦では82年こそ3位だが、88年と00年は最下位に終わっている。



