開幕へ、指名打者と右翼の“二刀流”でスタンバイする。日本ハム大谷翔平投手(19)が、28日オリックスとの開幕戦(札幌ドーム)に右翼手で出場する可能性が出てきた。当初は指名打者が見込まれていたが、一塁予定のホアン・ミランダ内野手(30=メキシカンリーグ)の守備調整遅れで、この新外国人をDHに据えるプランが浮上。昨季開幕戦でも守った定位置だが、今季は実戦出場はなく、ぶっつけ開幕右翼もありそうだ。

 投打「二刀流」2年目を迎えた大谷が、打者専念か右翼守備の“二刀流”で調整することになった。25日に再開した札幌ドームでの全体練習では、ルーキー岡大海内野手(22=明大)らと右翼での守備練習もこなした。4月3日に先発予定の投手・大谷を考慮し、開幕は指名打者が見込まれていたが、新外国人ミランダの状態次第で、大谷の右翼プランも浮かんできた。

 この日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(鎌ケ谷)に出場したミランダは4打席に立ったものの、一塁の守備に就くことはなかった。視察した栗山監督は「いま無理して故障してもバカみたいだし」と、調整を最優先させており、当初の構想だった「一塁ミランダ」に黄色信号がともった。

 一方で、鎌ケ谷から約800キロ離れた札幌では、大谷が順調に調整。開幕当日までにミランダの一塁出場にゴーサインが出なければ、大谷を今季の実戦で一度も守っていない、右翼で起用することも検討。大谷はDHか右翼か、どちらにも対応できるように準備することになった。

 右翼大谷なら、ブレーク中の岡が控えになるが、それでも大谷を使いたい理由がある。オリックス開幕投手の金子とは昨季、5打数3安打で札幌ドームの右翼に特大アーチもある。打席数は少ないが、今季オープン戦は打率3割3分3厘、1本塁打と好調。3番大谷、4番中田、5番ミランダと、「平成のON」を柱に破壊力が見込める中軸が可能になる。

 栗山監督は、通常2カード目以降の先発ローテ投手は除外される開幕ロースターに、大谷を入れたことを明言。「攻撃的に、一番点を取れる形を考えなければいけない」と話した。大谷は今日26日はブルペン入りの予定。打撃の状態を問われ「そのままの感じじゃないかなと思います。気づいたら(開幕直前に)きている感じ」。守備があってもなくても、2年連続開幕スタメンで、打の貴重な戦力には違いない。