開幕G倒、予告弾!
開幕4番が決定的な阪神の新外国人マウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ3A)が最高のリハーサルを完了させた。開幕前日の27日、東京ドームでのフリー打撃で豪快なアーチショーを披露。右翼席に4連発するなどG倒弾の期待を抱かせた。開幕戦は巨人の創設80周年記念セレモニーに彩られるが、主役は虎のG砲だ。
三塁側ベンチ横の通路には巨人の優勝トロフィーがズラリと並んだ。V9から続く常勝軍団の証しだ。開幕前日練習からの引き揚げる際、虎の新助っ人は宿敵の「栄光」に見向きもしなかった。本番秒読みで、調整遅れが懸念されたゴメスもアドレナリン全開だ。
「いい球場だね。甘い球が来たら積極的に行きたい。真ん中から外の球をしっかりとらえられた。タイミングもだいぶ合ってきた。この形を続けていきたい」
怪力助っ人が打席に入れば、小さく見える敵地がいつも以上に小さく映った。フリー打撃では周囲の視線を独占。まずは右腕相手に面白いように左翼席に放り込む。さらに左腕相手にも、きっちりバットを押し込み右翼へズドン!
ズドン!
無人の客席に何度も衝撃音が鳴り響く。終了間際には右方向に4連発をたたき込んだ。合計50スイングで17発。和田監督も「練習はいい。あとは、その流れを試合で出していくだけ」と強くうなずいた。
2月の沖縄・宜野座キャンプで出遅れ、初めて1軍戦に出場したのは3月18日ヤクルト戦(神宮)だった。実戦勘を不安視されるなかで、この日は豪快な打球を連発。指揮官も「最初から迷いはなかった。オープン戦は4試合しかできなかったけど、打席に立ちながら状態は上がってきた。明日まで(4番かは)待ってください」と話す。明言こそ避けたが、米大リーグ・レッドソックスで主砲を務めた経験もある助っ人に4番の座を託すつもりだ。
永遠のライバルは今季が球団創設80周年で、開幕戦では華々しいセレモニーが催される。OB約200人が登場し、キャロライン・ケネディ駐日米大使が始球式を務める。G一色に染まりそうなムードで、引き立て役になるつもりはない。
本塁打の出やすい球場で、ともすれば力めば相手投手の思うつぼ。だがゴメスは冷静だった。「力を入れすぎないように。巨人を倒すのは大事だけど、どのチームにも勝たないと優勝できない。優勝するため、勝つために来た。巨人を意識しすぎないようにやるよ」。変化球攻めに戸惑って打てなくてもマートンやオマリー打撃コーチ補佐、掛布DCに助言を請うた。日本の野球に順応しようと心掛ける。新助っ人の「変わり身」で、猛虎軍団を上昇気流に乗せたい。【酒井俊作】
▼ゴメスが今日28日に本塁打を放てば、アリアスが02年3月30日巨人戦で打って以来の阪神新外国人による開幕戦アーチ。アリアスは前年までオリックスに在籍しており、日本球界1年目ではグレンが95年4月7日中日戦で記録して以来で巨人との開幕戦に限れば、虎助っ人初となる。



