グラウンドに、画面に、竜戦士の気迫があふれる!
注目の中日谷繁元信兼任監督(43)が初陣となる開幕戦に向け、ナインに“思いっきりテレビ指令”を出した。27日の開幕前日ミーティングで「テレビで見ている人に伝わるぐらい気迫を出して戦ってくれ」と鼓舞。昨季12年ぶりのBクラスに沈んだ要因はメンタルの弱さ。難敵前田に気迫勝ちを収めて発進する。
ナゴヤドームの中日ロッカー室に緊張感が張り詰めた。開幕前日。昨季まで漂っていた牧歌的ムードはみじんもない。谷繁兼任監督は真ん中に進み出ると、広島戦のスタメンを発表していった。「1番センター大島、2番セカンド荒木、3番サード・ルナ…」。いざ開戦の訓示に、熱い思いをほとばしらせた。
谷繁監督
144試合集中力を持って、気迫を込めて戦ってほしい。テレビで見ている人に伝わるぐらい気迫を出して戦ってくれ。
1分足らずのゲキで強調したのは「気迫」だった。昨季は12年ぶりのBクラス。大きな要因に、気持ちの弱さがあったと感じていた。かつて「午後は○○おもいッきりテレビ」という人気番組があったが“闘志は思いっきりテレビに映せ!”と訴えた。
谷繁監督
みんなやってやるぞという顔をしていました。戦う集団になっていく。変わっていくところを見て感じていただけたら。
どう猛になったナインの目に手応えを感じていた。相手先発は広島前田。昨季1勝3敗、防御率0・96と抑え込まれた難敵だ。だが気迫がマエケンを上回れば必ず勝機はある。1度は戦力外となった川上の開幕を「はい上がる」竜の象徴とする指揮官。気迫勝ちの船出はイメージできている。
谷繁監督
期待する選手は全員ですね。全員で立ち向かっていかないと。それが勝つための一番の近道。星勘定はしない。目の前の試合を全力で戦っていく。
ミーティングでは「8番キャッチャー谷繁」と自らのスタメンも宣言した。兼任監督の開幕先発は、ヤクルト古田敦也の07年3月30日中日戦以来。練習ではミート中心の打撃を行うと、ノックを受け、その後は選手の動きを確認。精力的に兼任業の最終チェックを完了した。
谷繁監督
高ぶりはなくフラットな状態ですね。(兼任が)こういう感じというのはつかめた。やるからには1番上を目指します。
実働26年目。選手谷繁はプレーで、監督谷繁はタクトで。「新闘将」が強竜復活を刻む歴史的1勝を思いっきりつかみにいく。【松井清員】



