DeNAは新加入の3投手で、8年連続で負け越している巨人に挑む。今日1日からの3連戦は久保康友投手(33)、尚成投手(38)、ギジェルモ・モスコーソ投手(30)が先発する。勝利へのポイントは、阪神3連戦で47安打を放った巨人打線を封じること。そのためには、初戦に先発する久保がカギを握る。

 久保には球界でもNO・1と評される武器「高速クイック」がある。通常クイックは1・2秒程度だが久保は1秒を切る。3月9日のソフトバンクとのオープン戦では、無死一塁から0・98秒の高速クイックで三振ゲッツーを奪った。これが首脳陣の印象に残り、重要な役割を任されるに至った。

 川村投手コーチは「久保のスーパークイックで巨人打線のタイミングをずらせば、いい流れになる。2、3戦目にも影響していく。今シーズンを決めるぐらい大事な試合になる」と言う。久保も「クイックだけで抑えるつもりはない」と言いながら「途中で使っていく。クイックをやればタイミングを取れないはず」と自信を見せた。

 2戦目の尚成は、主砲阿部を徹底マークする。「阿部を乗らせると(チームが)勢いづく。自分の投球をどれだけできるかだと思う」。低めへの緩急を使い、ゴロを打たせる投球を狙う。そして3戦目にはモスコーソ。初モノに弱いとされる巨人だけに、うまくいけば3連勝…。中畑監督は開幕前から「本拠地の試合が本当の意味で開幕」と意気込んでいたが、さて、思惑通りにいくか?

 【細江純平】

 ◆久保の巨人戦

 通算成績4勝4敗も、阪神にいた昨年は救援で7試合8回を自責は1点のみ。防御率1・13に抑えている。