ソフトバンク秋山幸二監督(52)が、4番李大浩の打撃指導に乗り出した。この日は東京から移動した後、ヤフオクドームで全体練習。ティー打撃をしていた李大浩に秋山監督が歩み寄り、約20分の熱血指導が始まった。

 李大浩は全21試合に4番として出場。打率3割2分9厘、2本塁打、7打点の成績を残しているが、秋山監督には物足りなく見えたようだ。秋山監督は「ボールは見えているんだけど、捉えきれていない。バットの出が悪い」と、体が開いていると指摘。右打席で構える李大浩に対し、左打席に秋山監督は立った。投手方向ではなく、正面に向かい合った自身に注目しながらスイングさせることで、李大浩の左肩の開きを矯正した。

 李大浩は「自分もあまりよくないと思っていた。(監督の指導は)正解だと実際に打って感じた」と指導に感謝した。18日ロッテ戦からは5戦連続で一塁を守り、22打席で2安打。23日の日本ハム戦守備中には右手首をひねってしまった。「(右手は)違和感はあるが問題ない」と軽傷のようだが、リズムに乗れていなかっただけに“正面打ち指導”を復調のきっかけにしたい。

 今日からホームで西武3連戦。初戦の相手は岸。昨年は14打数3安打、一昨年も8打数1安打と苦手。「昨年は昨年。うちもエース(摂津)が投げる日。4番として力を発揮しないといけない」(李大浩)。4番の打棒が戻れば首位ソフトバンクの勢いはさらに加速するはずだ。【石橋隆雄】