<阪神4-3日本ハム>◇17日◇甲子園

 さすがの石仏も笑顔になった。阪神のストッパー呉昇桓投手(31)の救援失敗が、サヨナラ勝ちで救われた。「勝ってよかったです。(2死から)フォアボールもヒットも、ランナーを出してしまったらいけない」と苦笑いで反省した。

 あと1人から暗転した。勝ち越しに成功した直後の9回、藤浪からバトンを受けた。2者連続三振に仕留めた佐藤賢のバットが、すっぽ抜けてマウンドに飛んできた。直撃は免れたが、ひやりとするシーンで流れが微妙に変わったのか。8番大野に遊撃内野安打。中島にはボール先行となりカウント3-1。そこから一塁へ3度、けん制を入れた。結局は四球。2死一、二塁から西川に右翼へ逆転の2点二塁打を許した。

 走者を出すと崩れ出す。交流戦に入り、これが3度目の救援失敗。「ランナーが一塁にいると警戒しすぎて、フォアボールを出してしまう。必要以上に警戒しすぎてボール先行になる。ここ何回か続いている」と和田監督も苦い顔だった。【宮崎えり子】