<DeNA2-1日本ハム>◇26日◇横浜

 日本ハムの交流戦勝ち越しが、7年連続でストップした。ミランダの体調不良による欠場で迫力を欠いた打線は、DeNA投手陣の前に得点圏に走者を進めたのは3回の1度だけ。淡泊な攻撃は3安打で1点を奪うのが精いっぱいだった。今季交流戦最終戦で11勝12敗1分けの負け越しが決まり、勝率も5割に戻った。

 悔しさをのみ込み、敗戦の弁を述べた。この日唯一行われたプロ野球。最後の最後に組み込まれた交流戦最終戦で、積み上げてきた歴史が、陥落した。

 栗山英樹監督(53)

 交流戦を1つの形にと思ってやってきた。我々の力がないんだと受け止めて、またここからしっかりとやっていかないといけない。

 ヒルマン政権から続いてきた交流戦勝ち越しが、7年で途切れた。

 攻撃の核を、また1つ失った。試合前、指揮官は貝になった。「それは、しゃべりたくない」。前日25日に体調不良で途中交代し、この日はグラウンドに姿を見せることもなかったミランダについてだ。

 腹痛や吐き気を訴えた助っ人はプレーできる状態にはなく、チームより一足早く札幌に戻り、病院で検査を受けた。「脱水による体調不良」(石黒チーフトレーナー)と長引くものではなさそうだが、左膝裂傷の陽岱鋼、左太もも裏筋挫傷で近藤を既に欠いている打線。開幕スタメンからは稲葉、小谷野も故障離脱しており、残っているのは中田ら4人だけという緊急事態だ。

 平均年齢24・7歳の若手打線は、DeNA久保に8三振を喫し、わずか3安打に抑え込まれた。1~6番打者で出塁したのは、相手の失策が絡んだ7回中田の1度だけ。得点機すらつくれなかった。

 それでも、勝率5割をキープしたままリーグ戦に戻る。今日27日楽天戦は、12日ぶりの本拠地・札幌ドーム。栗山監督は「最低限のところにはいる。ここからなので」。過去ではなく、未来を見た。【本間翼】