<楽天1-2日本ハム>◇9日◇コボスタ宮城

 敵ながらあっぱれ。9回では球団ワーストの16三振を喫した楽天は、日本ハム大谷翔平投手(20)に脱帽するしかなかった。4打席すべて空振り三振のアンドリュー・ジョーンズ外野手(37)は「素晴らしい投手だ。脱帽するよ。真っすぐに加えて、フォークもキレていた。縦のカーブも良かった。あれでは打つのは難しい」と全面降伏。「彼の勝利を祝福するよ。でも、次回は頑張るよ」と言うのが精いっぱいだった。

 1回に打者3人で先制しながら、以降は完全な「大谷ショー」に終始した。7回に捕手の小関に代打を送る“禁じ手”を使ったが、8回、捕手を代えた途端に勝ち越しを許した。大久保監督代行は「捕手を代えると流れが変わる。でも、ラッツの一振りにかけた。あそこは私の采配ミス」と反省した。「最高級の投球でした。果敢に攻めたのですが、高めの球が強かった。(ヤンキース田中やダルビッシュ)そういう投手になっていくのでしょうね」と、同監督代行も脱帽するしかなかった。