<西武2-3ロッテ>◇25日◇西武ドーム

 BCリーグ信濃から加入した西武小林宏投手(36)が11年以来の1軍登板を果たした。古巣ロッテ戦の6回から3番手で登板し、1回を無安打無失点に抑えた。先頭の加藤からフォークで空振り三振を奪うなど、36歳のベテラン右腕が健在ぶりをアピール。2四球を与えたが最速146キロもマークし「手応えはあった。真っすぐも良かったし、変化球で空振りもとれた」と納得顔で振り返った。

 戦力外通告などの屈辱を味わっての復帰登板。22日に入団会見を終えたばかりの1軍マウンドも「結果を出さないと先がない。毎試合、最後だという気持ちで投げる」とハングリー精神むき出し。この日は1点を追う展開での登板だったが、ベテランへの期待は高い。田辺監督代行は「久しぶりで緊張した中で結果を出してくれた」と評価し、今後はリードした場面での起用も示唆した。