<日本ハム6-4楽天>◇20日◇旭川

 100球を超えてからの壁に阻まれた。楽天松井裕樹投手(18)が自己ワーストの6失点で6敗目を喫した。

 7回に押し出しの四球を与え、1点差に詰め寄られると天を仰いだ。6回まで91球で2失点と、まずまずの内容。しかし、球数が3ケタとなると崩れた。セットポジションでの制球が定まらない。4-2の7回1死一、三塁から四球を与え、満塁。続く西川にはフルカウントから内角低めへチェンジアップが外れて押し出し。1点を献上し、降板となると「調子が悪かったんで粘りたかった」と唇をかんだ。

 課題が明確となった。前回ソフトバンク戦は7回に2失点。前々回のロッテ戦も6回途中で二塁打と四球2つで満塁とし、マウンドを降りた。球数と比例するように、投球の質が落ちる。投手陣を支える星トレーナーは「体力的にも、投球効率が落ちた。今日は序盤に軟らかいマウンドに合わなかったし、終盤にセットポジションの修正が利かなかった」と体力不足が一因とした。

 星野監督は7回に崩れることの多さに「あそこまでいい投球をしていたのに。新人だけど、新人で済ませていたらいかん」と猛省を求めた。越えなければならない球数の壁。松井裕は「次は7回を投げきれるように頑張ります」と前を向いた。【島根純】