今季限りで現役を引退するロッテ里崎智也捕手(38)が12日、千葉市のQVCマリンフィールドで会見し、第2の人生でも日本一をつかむことを誓った。「野球人生では仲間とともに頂点に立つことができた。次のステップに入れば、また1年目から始まる。10年、20年かかるかもしれないけど、次の人生でも頂点、日本一をとってやろうと思う。死ぬまでにもう1度、日本一になりたい」と、新たな目標を掲げた。

 引退後は未定。「いろんな選択肢がある。1つに固執せず、あらゆる可能性を探りたい。自分に何が合ってるのか。何が自分の可能性を引き上げてくれるのか」。野球以外のジャンルになっても、日本一を目指して取り組むつもりだ。

 試合出場は未定だが、引退イベントは28日のオリックス戦で行うことが決まった。「最終戦は球団としてもイベントがある。それを邪魔したくない」という希望が反映されている。当日はサプライズイベントを企画中。かつて試合後のステージで熱唱したことは有名で、「歌う里崎」の復活が見られるかもしれない。

 会見では終始、泣きっぱなしだった。「こんなに泣いたのは、ばあちゃんが死んだ時以来」と感情を素直に表に出した。言葉も直球。「本当につらかったので、もう頑張らなくていいんだってホッとしたのが半分。もう頑張れないんだって寂しく思うのが半分です」。自分にかけてあげたい言葉は「よく稼いだね」だそうだ。【竹内智信】