ヤクルト小川淳司監督(57)が今日22日にも今季限りでの辞意を表明することが21日、分かった。関係者の話を総合すると、衣笠球団社長兼オーナー代行と話し合い、今季限りでの退任の意思を伝える見込みだ。チームは今季56勝74敗3分けで、最下位に低迷している。この日は巨人に延長戦で勝利したものの、20日には2年連続Bクラスが確定している。球団は来季監督人事については熟考を重ねており、今季終了後まで発表は控える方針だ。だが、小川監督は最下位だった昨年に続いての成績不振の責任を痛感している様子。来季の監督人事が不透明な状況が続いているだけに、契約満了を待たず、自らの意思でひと区切りをつけるとの判断に至ったとみられる。残り11試合に関しては、最後まで指揮を執る方向で調整していく。

 これにより、来季監督は生え抜きの真中打撃コーチの昇格が“内定”となる。真中コーチは日大から92年ドラフト3位で入団後、日本一を4度経験している。09年からは2軍で打撃コーチと監督を歴任し、昨季はイースタン・リーグ優勝。今季は1軍打撃コーチに昇格し、若手の育成に尽力した。来季は監督として、再建に尽力することになりそうだ。