大失速しているソフトバンクが、総力戦で優勝をもぎ取る。今季初の5連敗を喫した札幌から福岡に29日、移動した。2位オリックスが楽天に勝ったため、最短Vはシーズン最終オリックス戦がある10月2日に先送り。勝てば3年ぶりのリーグ制覇が決まる。

 最終戦は12球団チーム打率トップの打線が投手陣を援護する。現球団名となって初の「3割打者5人」が実現する可能性は十分だ。柳田、内川、中村、李大浩、長谷川が打率3割以上で規定打席に達している。藤本打撃コーチは「今までやってきたことを出してくれたらいい。個人個人の力はある。あとはつながりの部分と気持ちが加われば」と信頼を寄せた。ダイエー時代の03年に井口、柴原、城島、村松、松中、バルデスの6人が3割以上だった。