<楽天3-7オリックス>◇9月30日◇コボスタ宮城

 絶対エースがこの日もマウンドを守った。必勝を期して中5日に繰り上がったオリックス金子千尋投手(30)が7回を3点でしのぎ、最多勝トップを守る16勝を挙げた。

 2回に先行を許し、味方の逆転後も先頭打者を出した。さらにチームメートの糸井と首位打者争いをしている銀次に対して、金子自身は2安打を許したこともあり「いろんな意味で打たれたくなかった」と明かした。ただ「いらいらしている中でも、逆に冷静でいられる自分がいた。それで3点で抑えられたのではないかなと思います」と振り返った。

 明日2日の決戦は、勝負どころでの投入も予想される。「どこでも投げる準備はしていきます」と覚悟はできている。「チーム一丸で向かって行く方が勝つ確率は高くなります」。9月26日~28日の3連敗で遠くなりかけた優勝が、近づいてきた。