西武エルネスト・メヒア内野手(28)が来季も残留することが3日、分かった。鈴木本部長はかねて「途中からで本塁打王争いをするぐらいの選手だから、きちんと評価して話をしなければいけない」と、今季年俸3570万円(推定)から大幅アップの提示を示唆。この日までにメヒア側と交渉を重ね、来季以降の契約が基本合意に至った。

 助っ人の残留は、前日2日の試合後に発表した来季の「田辺体制」への強力サポートを意味する。チームが貧打の窮地に陥っていた5月に途中加入。同15日、日本ハムとの来日デビュー戦でいきなり初打席初本塁打をマークした。そこから同僚中村と競り合うようにアーチを量産。ここまで34本塁打でリーグトップに立っている。浅村、中村、メヒアの超強力クリーンアップに、獲得調査を進めるアスレチックス傘下の中島まで加われば、その破壊力は計り知れない。

 西武において助っ人の存在は、大きな影響力を与えてきた歴史がある。史上最強の助っ人と称されるデストラーデ、伝説の180メートル弾を放ったカブレラに、シーズン途中加入では史上初の本塁打王にひた走るメヒア。08年以来7年ぶりの日本一奪取に向け、欠かすことのできないピースが、来季も西武打線に君臨する。