投打の「メヒア」でユニットを組む?

 西武が29日、台湾プロ野球でセーブ王に輝いたミゲル・メヒア投手(26=ラミゴ)の入団テストを行うことが分かった。今季35セーブでシーズン記録を塗り替え、チームを2年ぶりの台湾シリーズVにも導いた最速157キロ右腕。11月に来日し、秋季練習(西武ドーム)に参加する。

 西武の新守護神候補が浮上した。今季は途中から2年目高橋が抑えに定着。29セーブで新人王候補にも挙がるが、左腕という利便性から来季構想ではセットアッパーにしたい意向で、クローザー向きの新外国人獲得に動く。チーム再建を託された田辺新監督も「後ろが1枚欲しいね」と、救援陣の強化を希望していた。

 メヒアは昨季途中に台湾球界の兄弟入り。ラミゴに移籍した今季は55試合に登板して5勝1敗35セーブ、防御率1・24とMVP級の働きだった。昨年10月に受けた日本ハムの入団テストは不合格だったが、今季実績に加え26歳と若く、西武では獲得を前提にしたテストと思われる。シーズン途中入団で本塁打王に輝いた大砲エルネスト・メヒア内野手(28)とともに、投の救世主として大暴れする。

 ◆ミゲル・メヒア

 1988年1月18日、米ニューヨーク・ブルックリン生まれ。高校はプエルトリコの野球アカデミーで過ごし、フロリダ国際大からドラフト外でタイガース入り。米マイナーでは3年プレーし、通算66試合(6先発)に登板して10勝9敗6セーブ、防御率4・12。台湾プロ野球では2年通算76試合(18先発)登板で10勝10敗35セーブ、防御率2・55。プエルトリコ系米国人で、11年W杯などプエルトリコ代表歴も多い。189センチ、98キロ。右投げ右打ち。