阪神が、ロッテからFA宣言することを表明した成瀬善久投手(29)に3年契約と背番号「18」を用意していることが1日、分かった。投手補強を今オフの最優先課題としている球団はシーズン終了前からパ・リーグを代表する左腕に対して獲得調査を行ってきた。ここへきてロッテ退団が確実となり、13日の交渉解禁後の速攻アタックへ向けて準備を整えた。

 関係者によれば、球団は成瀬獲得へ向けて現在は空き番号となっている「18」を準備する構えだという。さらに、契約年数も最大で3年を検討しているという。初めてのセ・リーグということも考慮し、不安なく働ける環境を整える。来季で30歳になる成瀬だが、球団はまだまだ、トップレベルで投げられる力があると評価している。メッセンジャー、能見、藤浪、岩田の先発陣に、通算90勝を挙げている成瀬が加われば、さらに強力な布陣となる。