日本ハム木佐貫洋投手(34)が高倉健さんの訃報に悲嘆に暮れた。18日、2軍の千葉・鎌ケ谷で自主練習を行った。鉄道マニアの「乗り鉄」。関東の自宅から球場へと向かい、ちょうど九段下駅で乗り換えをしていたところだった。携帯電話のニュース速報の信号。チェックしてみると、銀幕を彩った名優の死去の知らせだった。「最近まで活躍されている印象でしたから。驚きました」と衝撃を受けた。

 接点はないが、少しシンパシーを感じていた。高倉さんの数々ある名作の1つが「鉄道員(ぽっぽや)」。北海道・富良野などがロケ地で、鉄道をモチーフにした作品。木佐貫も道内の路線を楽しむことがライフワークの1つだった。映画も原作の小説に触れたことはなく、意を強くした。「まだ見ていないので、これを機に見てみたい。しっかりと見ます」とこわばった表情で、沈痛に語った。