オリックス宮内義彦オーナー(79=グループ・シニア・チェアマン)が21日、金子千尋投手(31)のポスティングシステム利用に関して否定的とも受け取れる注目発言をした。オーナー会議後、球団サイドの態度を問われ「そんなことは…」と明確にはしなかったが、消極的なニュアンスで答えた。

 国内FA権を行使した上でポスティングを求める「裏技」をちらつかせる金子サイド。宮内オーナーはあらためて「うちのエースですから」と強調した。何としても残留させ、来シーズンも金子を軸に優勝を狙いたいというトップの気持ちの表れでもあった。

 オーナー会議の議題にはのぼらなかったが、FAとポスティングの併用がまかり通れば他球団にも影響は大きい。宮内オーナーは「球団に任せる?

 もちろん。オーナー会議で話し合うべき?

 そこまでは…」と終始窮した様子だった。