ロッテ鈴木大地内野手(25)が“新党大地”を旗揚げする。9日、QVCマリンで契約更改し、2800万円増の7000万円でサインした後、来季に向けての意気込みを表明。10人いる同学年の選手がチームをけん引しなければならないということを強く訴え、その旗頭になるつもりだ。(金額は推定)

 新党の旗揚げだ。鈴木は強く訴えた。「僕たちの世代が、これからのチームを引っ張る年代。10人いるんですが、全員1軍で、あの世代は頑張るよなって言ってもらえるようになりたい」と、来年26歳になる同学年の選手たちで、チームを背負っていく考えを示した。今季キャプテンを務めた立場から、新党大地の“党首”となるつもりだ。

 党員10人の結束は固い。2月の石垣島キャンプでは焼き肉店で食事会を開いたほど。この日、同じく契約更改した益田は「自分たちの年代のピッチャーが、成瀬さんみたいに計算できるピッチャーにならないと」と意気込み、藤岡も「僕らの年代が引っ張っていけば、チームは強くなる」と、チームの最大派閥として来季の奮闘を誓った。

 鈴木には党首として成し遂げたいことがある。「ソフトバンクがハワイに出発したというニュースを見た。やっぱり行きたいし、そこは目指していいと思う。1年戦って、すべての人と旅行に行けるようにしたい。来年は(開幕3連戦の)福岡でいいスタートを切ってハワイへ行きます」と、優勝旅行の実現を公約に掲げた。

 今季終盤戦、若手中心のチームでの戦いに手ごたえを感じたという。「ベテランは大事だけど、いつまでも頼っていてもいけない。変われるのは今。まずは自分が頑張らないと」。2年連続で144試合に出場している鈴木は、個人的にはフルイニング出場と打率3割を目指す。個人のレベルアップをチーム改革につなげる考えだ。

 すべては優勝のため。そのけん引役となる気概は強い。「キャプテンは続けられるならずっと続けたい」と要職の続投も志願した。ふさわしい存在になるため、先頭に立って、身を粉にする。【竹内智信】