【ホノルル(米ハワイ州)12日(日本時間13日)=宮下敬至】海の向こうから奈良の怪童へ…。巨人原辰徳監督(56)が、ドラフト1位の智弁学園・岡本和真内野手(18)に極上のメッセージを送った。高校73本塁打の来春キャンプ1軍スタートについて「そりゃもう、十分あるでしょう。我々が思っている完成形が大きい選手。やみくもに最初から、2軍でスタートしようというのはないね」と語った。

 入団前は「天才、超人、あとは怪物。その中に当てはまるところがあれば」としていた1軍スタートのハードルを修正した。年明けには新人合同自主トレを経て、スタッフ会議がある。「報告を聞きながらね。候補の名前の中に入ってくれれば」と待ち遠しい。

 巨人の高卒新人がキャンプ1軍スタートとなれば、03年の長田昌浩以来となる。岡本の印象を「野球少年がそのまま大きくなったよう。今はボールを追いかけることで一生懸命と思う。視野が広がり、周りが見えるように徐々に成長していけば」と語った。ドラフト2位の日大・戸根千明投手(22=石見智翠館)と、3位の三菱重工名古屋・高木勇人投手(25=三重海星)の1軍始動も示唆。若駒たちと汗を流す、活気あふれる球春を思い描いている。