つば九郎獲得をあきらめきれないロッテ山室晋也球団社長(54)が18日、QVCマリンで会見を開いた。FAでヤクルトへ移籍した成瀬の鳥的補償で獲得したい意思を16日に公表したが即日拒否された。それを受けてのもので「取り付く島もなかった。とり乱しそうなくらい落ち込んだけど、新たな条件を考えた」と切り出した。

 新条件は「ヤクルトが神宮で試合がある時は神宮。それ以外の時にマリンに来てくれないか」という二刀流。完全移籍ではなく、譲歩した条件だ。だが、23日に行われるイベントの衣装合わせをしていたつば九郎は伝え聞くと「そのさい、なまえは、ちばくろうになるのかなぁ。それはちょっと。あーん・てれむしにそうだんします」と及び腰。前回時とは違う代理人の名前まで飛び出し、交渉の複雑さもうかがわせた。

 この日はロッテのマスコット、マーくんも会見に同席した。「共存できると思う」という山室社長の言葉にも、終始面白くなさそう。つば九郎へのラブコールを繰り返す山室社長に対し、ついには堪忍袋の緒が切れたのか、最後はパクリとかみついた。【竹内智信】