ヒデキ、カンゲキ!

 で野望を果たす。日本ハム栗山英樹監督(53)が、不思議な開運神話にあやかることが28日、判明した。来年1月下旬に札幌市内の「北海道四季劇場」で公演される、劇団四季のミュージカル「キャッツ」を観劇することが内定した。両手首を折り曲げ、猫のようなポーズで大まじめにこう宣言し、有言実行する。「オレ、優勝できるんなら何でもするよ。こんな感じかな」。来年2月のキャンプイン直前の多忙な時期に時間を割く、知られざる逸話があるからだ。

 劇団四季の代表的な劇の1つの「キャッツ」は定期的に、全国の各都市で公演されている。来年1月18日が皮切りの札幌は17年ぶりになる。13年は「広島、仙台、静岡」で、今年は「福岡」だった。13年は楽天、今年はソフトバンクがパ・リーグ制覇から日本一。年間で複数の公演地のケースもあるが83年の初公演からセ、パ両リーグで計14度のリーグ優勝を誇り、日本一は6度。プロ野球球団にとって、ゲンのいい兆候として一部では都市伝説となっていた。

 球団側から情報を得て、栗山監督も来訪することを決断した。スポーツキャスター時代に、本場の米国などで複数のミュージカルを観たことはあるが「キャッツ」は今回が初めて。前回の97~98年の札幌公演では、サッカーJ2札幌がJFLで優勝しJリーグ昇格を決めた北海道での「実績」もある。指揮官は「自分としてはいつも(毎年)優勝するつもりでやっている」と常に意欲いっぱいだが、1つの心のよりどころにはなりそう。感激したい来季へ、幸運の「招き猫」へ会いに行く。【高山通史】