ソフトバンク今宮健太内野手(23)が30日、“メジャー級ボディー”で、来季に挑む決意を明かした。侍ジャパンの一員として参加した11月の日米野球でメジャーの内野手の動きを見て、その差を痛感。「向こうの選手は苦しい体勢で捕球しても、その体勢のまま、一塁にしっかりボールを投げていた。僕もそういうプレーができる体をつくらなければいけない」と話した。

 今宮は現在、地元大分で自主トレ中。「日本人がメジャーの選手のような体になれるかといえば、それは(骨格的に)無理かもしれない。でも、それに近づけるよう努力はしないといけない」と、徹底的に体幹を鍛えている。

 今季は日本ハムとのCSファイナルステージ第2戦で6回に一塁に暴投し、2点を献上。チームは逆転負けを喫した。そんな過去もあるだけに、捕球後の送球の精度をさらに高めたいという思いもある。

 自主トレの地として選んだのは、同じ別府出身で、かつて西鉄エースとして活躍し「神様、仏様、稲尾様」とあがめられた故稲尾和久氏の名前が刻まれた稲尾記念球場(通称別府市民球場)。今宮は「人目につかないところで集中してやろうと思った。稲尾さんはテレビの世界のそのまた奥の世界にいる(偉大な)方。別府は僕の原点でもあるので、別府でしたかった」と明かした。

 来季はプロ6年目。守備では2年連続ゴールデングラブ賞を獲得しているが、さらなる成長を遂げ「守備の神様」への道を歩むべく、オフの間も強靱(きょうじん)な体づくりに励む。【福岡吉央】