楽天の外国人補強が大詰めを迎え、野手の残る1人は右の大砲2人に絞られたことが6日、分かった。メッツからFAとなったアンドリュー・ブラウン外野手(30)を筆頭に、前オリックスのウィリー・モー・ペーニャ外野手(32)とも交渉を進めているもようだ。ガビー・サンチェス内野手(31=パイレーツFA)とはすでに合意に達しており、近日中にも正式発表される。

 この日、球団職員とともに仙台市内の大崎八幡宮で必勝祈願をした立花球団社長は「(補強は)続けています。終わりではない。明言しておきます。(投手を含め)いろいろな人とやっています。(決定は)早いほうがいいのはもちろんです」と話した。過去2年連続で「小吉」だったおみくじは「中吉」を引き、絵馬には「日本一奪回」と記した。実現するカギは外国人補強にもかかっている。

 5日にはザック・ラッツ内野手(28)の自由契約を発表。野手の補強を優先して最終的な交渉に入っている。ブラウンはロッキーズとメッツでメジャー通算144試合に出場し、14本塁打の実績を残している。数字的にサンチェスの61本塁打には劣るものの、昨季3Aでは103試合で21本塁打とパワーがあり、若さも魅力だ。日本の野球に対応できれば、成長が期待できる。もちろんペーニャも実績は十分。投手の補強の可能性も残しており、完成すれば大久保新監督には力強い援護となる。

 ◆アンドリュー・ブラウン

 1984年9月10日、米テキサス州生まれ。ネブラスカ大から07年ドラフト18巡目でカージナルス入団。11年に大リーグ昇格。12年にロッキーズ、13年にメッツ移籍。昨季推定年俸は53万8000ドル(約6460万円)。183センチ、91キロ。右投げ右打ち。メジャー通算144試合で打率2割2分、72安打、14本塁打、45打点。