西武上本達之捕手(34)が顔面直撃に耐え、後輩に熱いエールを送った。18日、西武ドームでの野球教室に参加。口の左側が腫れ上がった姿で子供たちを熱血指導した。13日、自主トレで永江にトスを上げた時に打球が顔面に直撃。口内裂傷で歯が欠け、7針を縫うケガを負った。それでも青ざめた永江を「運が悪かった」と、フォロー。15日から練習を再開した。「犠牲者が出たんだから打ってもらわないと」とシーズンでの恩返しを望んだ。

 正遊撃手を狙う永江恭平内野手(21)は課題の打撃向上のため栗山に弟子入り。自主トレ仲間の上本からも期待されている。永江も「ケガさせたので頑張らないと。打たないと申し訳ない」と思いを新たにした。豪傑な上本は「クリ(栗山)が『上本さんの歯が落ちてましたよ』と次の日に見つけてくれたのに拾ってくれなかった。まぁ、僕もその後、探さなかったけど」と笑った。武勇伝が優勝への序章となる。