「マッサン魂」で名投手になる。楽天のドラフト1位安楽智大投手(18=済美)が19日、宮城・仙台市内のニッカウヰスキー仙台工場を見学。「プロという世界で熟成されて、味のある選手になりたい」と自らをウイスキーに例えた。たるに詰めたばかりの原酒は荒々しい匂いだが、20年物は円熟味のある柔らかさが出る。投球も同じく、若いうちは速球で押して、ベテランとなれば研ぎ澄まされた投球術となる。「20年後すごい選手になる」と意気込んだ。

 異国の技術も参考にする。同社の創業者、故竹鶴政孝氏はNHK連続テレビ小説「マッサン」のモデル。単身スコットランドに渡って醸造法を学んだ。安楽も動画サイトで大リーグの選手を勉強。「リベラのカットボールはすごい」と刺激を受けている。この日、星野シニアアドバイザー(SA)と対面。背番号20について「良い番号だな」と声をかけられた。安楽は「星野さんのような投手になりたい」と、麦のようにたくましく育つと誓った。