ソフトバンク嘉弥真新也投手(25)が、阪神能見篤史投手(35)直伝のフォークを武器に先発争いに参戦する。前日26日まで沖縄・宜野座村で阪神能見との自主トレに参加。27日、西戸崎合宿所に戻ると、さっそくブルペンで47球。そのうち5球は新球フォークを投げた。

 「直球の軌道で落ちる球が欲しかった」。握りを教えてもらい、約20センチ落ちる能見版をアレンジ。直球と同じ腕の振りから鋭く10センチ落とす。沖縄では阪神関本とも真剣勝負し、フォークで今年初三振を奪った。打撃投手もこなすなど、すでに1000球近く投げ込んできた。

 李杜軒らを通じて、面識のなかった能見の元へ1人で飛び込んだ。多くを吸収した嘉弥真の元には、能見から「お互い頑張ろう」と激励メールが届いた。中継ぎで結果を出してきた左腕も「希望は先発です」。能見のような左腕エースへの道を突き進む。