不惑の現役へ、闘志満々!!

 阪神加藤康介投手(36)が28日、甲子園で自主トレを行い、必勝リレーへの返り咲きを目指す。昨季は腰痛などで夏場以降に離脱。クライマックスシリーズや日本シリーズはテレビで見るだけだった。

 プロ15年目の目標は明確だ。「ああいう場所に行けなかったのは悔しかった。1回くらいは自分が納得した成績を残した上で優勝したい」。2度の戦力外通告からはい上がり、阪神では12年に41試合登板で防御率0・83だった。13年は自己最多の61戦に投げて防御率1・97だ。勝ち試合の左腕セットアッパーの座をつかんだが、昨季は故障で力量を発揮できなかった。

 「やらなきゃ終わる」と危機感をにじませる。発奮材料は38歳福原と37歳安藤の奮闘だ。安藤は60試合登板の目標を公言。加藤も「1年間いられれば、それくらい投げられる。1年先が安藤さん、2年先が福原さん。自分もああいう存在にならないといけない。ここまで来ると40歳という目標になってくる」と話す。

 今オフはすでにブルペン投球を行い、下半身強化などに専念する。キャンプは2軍安芸からスタートするが意気盛ん。野球人生をかけ、不屈のサウスポーが復権を目指す。【酒井俊作】