新助っ人も熱男(アツオ)だ!

 ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(29=韓国サムスン)がいきなり始動した。29日にオランダから来日。福岡空港に到着してから、4時間後に西戸崎合宿所に登場した。

 「体を起こそうと思った。時差ぼけが心配だったので、飛行機を降りた時にやろうと思った」

 肌寒い室内練習場に半袖1枚。キャッチボールを始めると、次第に熱がこもった。投球フォームを確認するように、ていねいに投げた。その後はウエートルームに入り、自主トレ中の選手にまじって、筋力トレーニングに励んだ。単なる時差ぼけ解消には見えない熱のこもった練習だった。

 優良助っ人の雰囲気を漂わせた。メジャー球団に在籍後は、韓国サムソンで2年間プレー。異なる文化でも力を発揮。昨年は最多勝(13勝)、防御率(3・18)の2冠で韓国シリーズ制覇に大きく貢献した。球団関係者は「謙虚で非常にクレバーな投手」と評す。日本球界でも結果を残せる下地はある。「韓国では李大浩や呉昇桓の試合をテレビで見たよ。期待されていると思うし、自分に期待している」。日本野球はチェック済み。先発補強の目玉は松坂だけではない。【田口真一郎】

 ◆リック・バンデンハーク

 1985年5月22日、オランダ生まれ。02年にマーリンズと契約してプロ入りし、07年にメジャーデビュー。メジャー通算50試合で8勝11敗、防御率6・08。13年から韓国サムスンに所属。2年間で49試合、20勝13敗、防御率3・55。198センチ、105キロ。右投げ右打ち。