投手陣よ、則本を倒せ!

 楽天大久保博元監督(48)が1月31日、キャンプ地の沖縄・久米島に到着。開幕投手について、「則本が大候補であることは間違いない。でも2カ月先のことはまだ決めない。投手陣全員に期待している」と本命の則本を脅かす投手が出てきてほしいと期待した。

 仙台からのチャーター便が到着するや、真っ先に行ったのは選手やコーチ陣参加の全体ミーティングだった。「戸村もチャンスがあるし、塩見だってそう。失敗しても納得するだけの努力が見たい」と若手から中堅投手陣の奮起を求めた。胸にあるのは星野シニアアドバイザー(SA)の言葉だ。前日30日に参加した星野SAの後援会で「3年後には投手王国になる」とハッパをかけられた。昨年の先発ローテの最年長が26歳の塩見。則本、松井裕ら若手中心の投手陣をしっかりと育成すれば、掲げる常勝軍団に近づく。しかし、現在は則本が1強となっている状態が歯がゆかった。

 12日まで行われる久米島キャンプでは1軍2軍の区別をしない。久米島班と仲里班に分け、6日と7日に行われる紅白戦で見極める。「キャンプは仕上げ。11日にコーチ会議を開いて、1軍2軍を振り分ける」と言い切った。開幕投手、そして生き残りをかけたキャンプが始まる。【島根純】