2年目右腕のソフトバンク森唯斗投手(23)が2日、ブルペンで熱男(アツオ)だった。2日連続で投球練習を行い、1球ごとに「ヨシッ」とほえながら、全力で投げた。力のこもった46球。これに工藤公康監督(51)の目が光った。「投げ過ぎ注意!」。室内練習場で声をかけられ、森は思わず苦笑した。

 初日のブルペンで、先発枠をかけた激しいアピール合戦が展開され、工藤監督が「みんな、飛ばし過ぎ。球数を抑えるように」とブレーキをかけた。その影響があってか、この日のブルペン入りは初日の19人から5人に激減。その状況で、森の全力投球が目立った。「まだ状態を見て、変わるので(今後は)分からないです。まだ始まったばかりなので」。自身の体と相談しながら、今後も調整を進めていく。指揮官の注意は受けたが、2年目のジンクスを打破する熱いピッチングだった。