巨人OBの松井秀喜氏(40)が3日、春季キャンプを訪問した。昨年は臨時コーチを務めたが、今回は視察が主な目的。

 ドラフト1位の岡本和真内野手(18=智弁学園)が、松井氏と初対面した。フリー打撃の時間に合わせて、2軍のひむか球場に足を運んでくれた。同じ高卒ドラフト1位で入団した大先輩の前で、61スイング。「力まず素直に打てたと思います」と3本のアーチをかけた。フリー終了後は、目を輝かせて松井氏のもとへ走り、握手を交わした。「全てが大きくて、びっくりした。(手は)つかめないぐらい大きな印象だった」と初々しく驚いた。

 松井氏は身ぶりを交えて約1分間、言葉をかけた。岡本は「頑張れと言われた。内容は秘密です」と宝物にした。「スイングの軌道が一定。バットがしなるように出ているし、安定してバットが出ていた。金属バットを使っていた印象はなかった」と松井氏。慎重なタイプにしては珍しく、初めて見届けた原石を具体的に褒めた。