オリックス森脇浩司監督(54)が6日、愛情タップリの今キャンプ初ノックを行った。全体練習後、三遊間に位置したT-岡田、安達、堤、西野の特守組に、球界屈指のノック技術でゴロの雨を降らせた。

 「この時間はシートノックと違って具体的な課題に取り組む時間だから。ノックではけがをすることがない。スタミナがつくし足も強くなる。僕はゴルフの練習はしてないけど、ノックの練習はしてるからね」。午後3時前から1時間45分。終わる頃に空気は冷え込んでいたがノックバットは熱くフル回転した。

 特にT-岡田には、期待をかけるように前後左右に揺さぶった。「Tが一番長くやってたね」。自主トレ中の左肩痛により、キャンプ初日から打撃と送球が制限されていた。指揮官はこれまで「打てないなら1時間でも2時間でも守ればいいんだよ」と話していた。

 T-岡田はこの日、室内での本格的なフリー打撃を再開。「けがをしたけど、そのぶん下半身がつくれる」と話したが、その直後にみっちり鍛え上げられた。昨季は24本塁打で復活ののろしを上げた生え抜きの大砲。強烈な“メッセージ”を、しっかりと受け取ったはずだ。【大池和幸】