ソフトバンク松坂大輔投手(34=メッツ)に8日、本拠地ヤフオクドームでの日本球界復帰戦プランが浮上した。キャンプ地宮崎で2度目のブルペン入り。58球のピッチングを行った松坂が言った。「今でも投げられるけど、実戦はまだ後でいい。コーチと話をして決めたい」。今後は第3クールの10日と12日にブルペン入り予定。14日からの第4クールで打撃投手を務め、実戦に備える方向だ。

 注目は今月27日の韓国・サムスンとの親善試合、同28日、3月1日の楽天とのオープン戦(いずれもヤフオクドーム)で日本球界の復帰登板を飾るケースもある点。キャンプ地宮崎では2月21日からオープン戦が始まり、同24日からも練習試合3連戦が組まれる。

 だが、寒さなど気候に左右されないヤフオクドームは調整に最適。3月1日までの地元3連戦を過ぎれば、ヤフオクドームでの試合は同11日巨人戦までない。マウンドに慣れるという点でもメリットは大きい。さらに工藤新監督のもと、今季ヤフオクドームでの初の対外試合も2月27日からの3連戦。松坂登板となれば、新生ホークスの船出にうってつけといえる。

 状態も上向いてきた。この日のブルペンでは、正規のプレートより約2メートル後方にある別のプレートから捕手を座らせて24球投げた後、正規のプレートに移動。セットポジションとワインドアップから直球にカーブを交え、34球放り「前回よりもよかった。作業として進んでいるという印象。後ろから投げるのは、ボールの質を高めるため。いかに力を入れずに強いボールを投げられるか」。松坂のエンジンが、徐々に加速しつつある。