ソフトバンク松坂大輔投手(34=メッツ)が10日、ブルペンで169球の熱投をみせた。立ち投げで26球を投げた後、捕手を座らせて143球。68分間、休むことなく腕を振り続けた。

 「疲れてから自然な動きが出るので、それも狙いだった。(上半身と下半身が)なかなかタイミングが合わずイライラしたけど、最後のほうでいい動きができた。もう少し投げられればよかったが、下(半身)が疲れちゃいましたね」

 この日は直球、カーブに続き、スライダー、チェンジアップを加えた。さらに新たな試みも。左足を踏み込む位置を、これまでの6・5足分から6・75足分へと広げた。

 「どれくらい投げられるか、左足のつき方を確認しながら投げました。もう少し打者に近いところでボールが離せればいい」

 西武時代は6・5足分、メジャー時代も6・25~6・5足分だったという。メジャーとは違う日本のマウンドに適した理想のフォームを模索中だ。

 スタッフにも投球時の映像撮影を依頼するなど、フォーム固めに余念がない松坂。キャンプは第3クールを迎えたが、開幕に向け、理想の投げ方を探す作業を続けていく。【福岡吉央】