日本ハムのセットアッパー増井浩俊投手(27)が、先発、中継ぎ両にらみのオフを過ごす。29日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2400万円増の4000万円(金額は推定)でサインした。12月上旬には第1子も誕生予定で「もっとイニングをまたいだり、連投したり、そういうスタミナをつけたい。チームでも、家庭でも、大黒柱としてがんばりたいです」と来季を見据えた。

 中継ぎに転向した今季は56試合に登板し、34ホールド、防御率1・84と活躍。貢献度などを考慮し、背番号が「43」から「19」に変更となることも決まった。「小さいころから見ていたプロ野球は、いい投手がみんな10番台だった。目標だったのでうれしい」。球団の期待の高さに、白い歯がこぼれた。

 栗山新監督の期待も高い。基本線は来季も重要なセットアッパーだが、同監督との面談で「先発も頭の片隅に入れておいてほしい」と言われたという。どちらで起用されるにしても、貴重な戦力。チーム内での存在感が、大きくなっているという表れでもある。