広島嶋重宣外野手(35)が8日、東日本大震災の被災地支援をあらためて約束した。マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の5000万円でサインした。

 東北高出身の嶋は、3~5日に選手会のイベントで東日本大震災で被災した仙台を訪問。交流戦の仙台遠征時は2軍落ちしており、第2の故郷へ被災後初訪問となった。小学校で子どもたちとキャッチボールなどで交流。「家が津波で流された子どもばかりで、なんて声をかければいいのかと。でも、子どもたちの明るさに逆に元気をもらいました。物資の支援が足りないところへ野球用具を送るとか、何かできないか、やり方を考えたい」と話した。

 今季は若手の台頭やケガのため54試合の出場にとどまった。来季はレギュラー奪回が目標。子どもたちと交わした「勇気を与えられるよう、野球を頑張る」という約束を果たす。