キャンプ地・宮崎入りした巨人原辰徳監督のコメント。

 「新しく、大願を成就する。『新成』のもと戦う。ここに、もうひとつ。『野性味』を加える」。

 「人に頼るのではなくて。練習にしたって、納得いくまで。自立できるか、が野性の本質だと思う。広い意味がある」。

 広島が誇る炎のストッパー、津田恒実との決闘。ファウルの衝撃で左手首を骨折した。それでも断固、打撃を変えないどころか、ただでは起きなかった。

 「バットを短く持つ、って発想は、全くなかった。どんなに速いボールでも、グリップエンドに少し、指をかけた。短く持った瞬間、引退と決めていた。なめられるから。そこで、考えるんだ。目線を絶対に上げない、スタンスをやや狭くして、ぶつかっていく。自分の決め事を作ったんだ」。

 夜のミーティングで。

 「昨年は3連覇したとはいえ、決して良い1年ではなかった。個人、チームの力を出し切れなかった印象だ。新しい1歩を」。