東京6大学の早大が、ロッテ、大リーグのメッツなどで活躍した小宮山悟氏(46=日刊スポーツ評論家)に特別コーチを要請し、受諾されたことが15日、分かった。早大はOBの広岡達朗氏らプロ経験者に不定期の指導を受けているが、岡村猛監督(56)は「投手を見てほしいとお願いした」と白羽の矢を立てた。

 小宮山氏は絶妙な制球力を武器に日米通算117勝141敗4セーブを挙げ、09年限りでロッテを引退した。プロ球団を退団してから2年が経過したため、日本学生野球協会の「元プロ野球関係者の大学特別コーチに関する規定」をクリア。晴れて後進の指導が可能になった。同氏も「母校のためなら力を貸します」と快諾。早大は既に東京6大学連盟へ申請を済ませている。

 早大は昨年、斎藤(日本ハム)大石(西武)福井(広島)のドラフト1位トリオが抜けて春は5位、秋は2位に終わった。巻き返しへ、投手陣には有原航平(1年=広陵)や左腕の高梨雄平(1年=川越東)がおり、今季は甲子園V投手の吉永健太朗(日大三)も入部予定と有望株がそろっている。評論などの仕事のスケジュール次第で不定期だが、小宮山氏が3月の沖縄キャンプで指導する可能性もある。

 また、早大はヤクルトで活躍したOBの安田猛氏(64)にも特別コーチを要請し、快諾を得ている。